Oracle 11gR2へのアップグレードとその考え

 ようやくOracle11gR2がリリースされましたね。もしまだ9iを使用しているなら、
11gR2へアップグレードしたほうがお勧めです。9iより10gは次世代バージョンとして
自動化管理を中心にリリースされました。11gは10gの改善バージョンであり、10gで
投入した新機能が何年の試練を得て11gまで発展されました。
 Oracle10gのユーザはアップグレードを検討しているなら、まだ1つか2つのPatchSet
で様子を見てからでも良いかと思います。10gのサポートはまだ長い期間があるが、
11gR2のリリースは9iの死亡を加速しているに違いないです。
 Oracleのドキュメントでは9.2.0.8から直接11gR2までアップグレード可能と記載
されていますが、RAWを使ったRAC構成の場合、アップグレードは非常に複雑になります。
下記はアップグレードルート(Upgrade Path)です。
1、以下のバージョンからは直接アップグレード不可です
7.3.3 and lower
7.3.4
8.0.3
8.0.4
8.0.5
8.0.6
8.1.5
8.1.6
8.1.7.4
9.0.1.4
一旦中継バージョンへアップグレードする必要があります。
    * 7.3.3 (or lower) -> 7.3.4 -> 9.2.0.8 -> 11.2
    * 8.0.5 (or lower) -> 8.0.6 -> 9.2.0.8 -> 11.2
    * 8.1.7 (or lower) -> 8.1.7.4 -> 10.2.0.4 -> 11.2
    * 9.0.1.3 (or lower) -> 9.0.1.4 -> 10.2.0.4 -> 11.2
もちろんそれぞれへアップグレードするとき、ドキュメントの注意事項を守ること
2、以下のバージョンから直接アップグレード可能です。
9.2.0.8
10.1.0.5
10.2.0.2
11.1.0.6
ただし、クラスタをアップグレードする場合、
Oracle Clusterwareリリースバージョンは10.2.0.3以上が必要です。
9.2.0.3のバージョンですが、やはり中継のバージョンが必要です。
  * 9.2.0.3 (or lower) -> 9.2.0.8 -> 11.2